中国BOE Technology Group(京東方科技集団)は2018年3月9日、深圳証券取引所のファイリングにおいて、第10.5世代液晶パネル工場および第6世代有機ELパネル工場の投資計画を開示した。その主な内容は以下の通りである。
 まず、合肥工場(B9)に続く2拠点目の第10.5世代液晶パネル工場「B17」(ガラス基板寸法は2940mm×3370mm)を武漢に建設する。総投資額は460億元(約7750億円)を予定し、内訳は出資がBOEによる60億元と武漢市政府による200億元、残りは負債調達の予定である。生産能力はガラス基板投入ベースで12万枚/月とし、主にテレビ向けに65型/75型の4K/8Kパネルを生産予定。稼働開始は24カ月後の2020年上期を目指す。


 さらに、成都工場(B7)と綿陽工場(B11)に続く3拠点目の第6世代有機ELパネル工場「B12」(ガラス基板寸法は1500mm×1850mm)を重慶に建設する。総投資額は465億元(約7850億円)を予定し、内訳は出資がBOEによる100億元と重慶市政府による160億元、残りは負債調達の予定である。生産能力は4万8000枚/月とし、スマートフォンや車載向けのほか、ノートパソコン向けなどで折り畳み可能(foldable)なパネルの生産を目指す。稼働開始は28カ月後の2020年下期を予定する。
B17工場のフル稼働が想定される2021年第4四半期には、BOEの大型液晶パネルの生産能力シェアは19%と、LG Displayと並び世界一の水準になると我々は予想している。このLG Displayの生産能力シェアには、第10.5世代液晶パネル/有機ELパネルへの投資を織り込んでいる。
 IPS方式パネルを採用した世界初の第10.5世代液晶パネル工場であるBOEのB9工場(2018年第1四半期量産開始)に関しては、9割超の歩留まりに達するまでの生みの苦しみを経験すると我々は予想する。そのため、2018年内の大型パネル需給への影響は限定的だろう。
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