「有機EL」「QLED」「マイクロLED」など、さまざまな次世代ディスプレー技術が登場しているが、家庭用テレビなど大型ディスプレーの分野では当面、現在主流のTFT液晶を代替することはできない――。  

こうした見解を、中国ディスプレー産業の業界団体「CODA(中国光学光電子行業協会)」の常務副理事長兼秘書長の梁新清氏が示した。4月4日に東京で開催された「Display Innobation CHINA 2018/Beijing Summit 東京説明会」の講演で語った。



中国は大型液晶パネル工場への積極投資を継続しており、梁氏の講演によると、第8.5世代以上の液晶工場は、世界の27工場のうち、17工場が中国にある。第10世代以上でいえば、世界の5工場のうち、4つは中国の工場だ。中国は2017年にパネル出荷面積で韓国を上回り世界トップに立ったが、中国のシェア拡大は今後さらに加速し、2018年には40%、2019年には44%に達する見通しである。

 TFT液晶が主流であり続ける理由として、CODAの梁氏は、「技術が成熟し、2型から100型まで完全な産業チェーンができており、性能も毎年向上している」ことを挙げた。有機ELなど他のディスプレー技術も進化しているが、当面はTFT液晶を置き換えるには至らないとする。

 有機ELは、現在の大型テレビには白色発光方式が採用されており、パネルはほぼ全量を韓国LGディスプレーが生産している。「パネルコスト低減に伴って、需要開拓が加速しており、2018年は生産能力が対前年比2倍の280万枚に達する見込み」(梁氏)である。しかし、それでも大型テレビ全体に占める有機ELの比率は「依然として低い」(梁氏)という。

 また、QLED(量子ドットを用いた自発光ディスプレ-)やマイクロLEDについては、「研究開発は活発になっているが、商品化までの道のりは遠い」と語った。