テレビに使う大型液晶パネルの価格が下げ止まらない。指標品であるオープンセル(バックライトなどがつかない半製品)の55型は3月の大口価格が173ドル前後と2月比で約1%安い。
32型は同62ドル前後で約3%下落。65型も同295ドル前後と5%ほど下がった。サッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会を6月に控えるが、テレビ販売がさえないためだ。



 大型液晶パネルは供給過剰状態が続いている。「中国などでテレビ販売が伸び悩んでいる」(電子部品商社)ためだ。6月のW杯ロシア大会が迫るが人気の盛り上がりは乏しく、「テレビを買い替える動きはあまり広がらないかもしれない」(商社)。

 65型は北米などでテレビへの採用が進む。ただ中国の京東方科技集団(BOE)による増産が進み、価格が下がりやすくなっている。

 今後の大型液晶パネルの価格動向について、調査会社ディスプレイサプライチェーンコンサルタンツの田村喜男アジア代表は「パネルメーカーが採算割れになる可能性もあり、4~6月の下がり幅は緩和されるだろう」と指摘する。