英調査会社のIHSマークイットは、四半期ベースで実施しているスマートフォン(スマホ)向けフレキシブル型有機ELパネルの出荷数予測を下方修正したと2018年4月16日に発表した。

修正後の18年の出荷枚数は前年比34%増の1億6700万枚を見込んでおり、同89%増の2億4500万枚としていた前四半期の予測から大幅に減少した。同社は米アップルのiPhone Xの販売不振でパネルの出荷が伸び悩んだのが原因だとしている。

 IHSはスマホ向けディスプレーパネルの出荷枚数について、四半期ごとに出荷枚数を集計・予測しており、そのなかで有機ELパネルについては、フィルム基板のフレキシブル型とガラス基板のリジッド型に分けて集計している。



フレキシブル型有機ELパネルについてIHSは従来、「iPhone Xが伸びをけん引する」としていたが、iPhone Xの販売が本体価格の高さなどから不振だったため、想定より伸び悩んだとしている。「1000ドルを超えるiPhone Xの価格は、フレキシブル型有機ELパネルの単価の高さも一因になっている」(IHS)としている。

IHSの早瀬宏シニアディレクターは「iPhone Xの需要低迷により、アップル以外のスマホメーカー各社も有機ELパネルの調達計画の見直しを迫られている」とする。アップル以外では、韓国サムスン電子が18年に発売予定の「Galaxy」ブランドのスマホで引き続きフレキシブル型有機ELパネルを採用する見通しだ。

一方、華為技術(ファーウェイ)やOPPO(オッポ、広東欧珀移動通信)、vivo(ビボ)、小米(シャオミ)などの中国スマホメーカー各社は、18年に発売予定のスマホ新製品で有機ELパネルの採用を見送り、低温ポリシリコン型液晶パネルを採用する見通しとIHSでは予測している。

こうした有機ELの採用見送りの流れを受け、リジッド型有機ELも出荷枚数予測を下方修正。18年の出荷枚数は前年比5%増の2億8500万枚と予測している。前四半期の予測では18年に同13%増の3億800万枚としていた。一方、低温ポリシリコン型液晶パネルは上方修正。同13%増の7億100万枚としていたが、最新の見通しでは同19%増の7億5800万枚と予測している。