太陽光発電 04b1松尾建設(佐賀市)は、工場向けに太陽光パネルで発電した電気が電力系統に流れる「逆潮流」を防ぐ制御技術を開発した。現状、発電した電気を売らずに使い切る自家消費用途の太陽光パネルは逆潮流を避けるため、容量を小さくする必要がある。新技術を採用すると太陽光発電を大型化でき、再生可能エネルギーをより多く利用できるようになる。

 開発した技術は太陽光パネルからの電気の潮流を計測し、電気を制御する。需要量以上の発電量を計測すると、使い切れなかった余剰電力を速やかに蓄電池へ送って充電する。蓄電池がない場合でも、余剰電力が発生しないようにパワーコンディショナーを調整する。



発電実績を電力メーターから取得したり、ITを頼りに予測したりする制御方法もあるが、同社は潮流を捉えているので遅延のない制御が可能という。5月中旬から佐賀県内の電子部品工場で実証する。

発電量が需要量を上回ると逆潮流が起きるため、自家消費用途の太陽光パネルは容量を小さくする。工場の場合、電気使用量が少ない休日に逆潮流が発生しやすいため、休日の需要量に収まるように設計している。

開発した技術は逆潮流を起こさないので、太陽光パネルの発電量を増やせる。工場は電気を大量に使う平日ほど太陽光由来の電気を多く使用できるため、購入電力を減らして電気代を抑制できる。二酸化炭素(CO2)の排出削減量も増大できる。