台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業と傘下のシャープが米国に建設する液晶工場の戦略を見直す。計画していたテレビ向けが主力の大型パネルではなく、中小型から生産を始める検討をしていることが分かった。

部材の調達網構築に時間がかかっているのが理由だ。製造業回帰を訴えるトランプ政権に呼応しての大型の対米投資だったが、発表から1年足らずで初期投資を抑え自動車やパソコンなどの需要を開拓する方針に切り替える。

鴻海郭台銘董事長は今年2月に大型液晶パネル工場着工は早ければ4月と話していた。