東陽テクニカは有機エレクトロ・ルミネッセンス(EL)やスマートウインドー向けの材料を高速・高精度に解析できる不純物イオン測定システム「LT1000」を開発した。

同社の液晶ディスプレーの研究を生かし、不純物イオンの特性と定量評価を実施する。今秋めどに世界同時発売する。米国での価格は約1100万円になる見込み。



従来の化学分析に基づく不純物解析では無機の不純物イオンしか検出できないのに対し新製品は有機・無機双方の不純物イオンを検出できるため、有機EL材料などに新しい評価を出せるという。 測定速度は従来の化学分析方式と比べ1800倍で、従来法で30分以上かかっていた測定を約1秒で完了できる。

研究所での研究開発の加速や、生産工程での大量の試験実施につながるとしている。 2017年に設立した社内カンパニーが開発し、生産・販売は米国子会社のトーヨーテックが行う。