パナソニックは11日、2021年3月期をめどに太陽電池事業の営業損益を黒字化する見通しを発表した。19年同期に黒字化を計画したが、米テスラへの太陽電池セルの外販計画が遅れていることが響き延期した。

テスラへの供給量が当初計画の半分程度にとどまっても、他のパネルメーカーへ外販し補う。取引先を増やし、年間2ギガワット(ギガは10億)に相当するパナソニックのセル生産能力分の販売先を確保する。



住宅関連事業担当の北野亮専務執行役員が大阪の本社で会見し、「テスラ以外の企業との商談も進んでいる」と手応えを示した。テスラへの供給が計画通りに増えれば「設備投資しないと供給が追いつかない」とした。

またパナソニックホームズ(大阪府豊中市)も同日、若年層向け普及価格帯の分譲木造住宅の2026年3月期売上高目標を600億円規模に設定したと発表した。従来の20区画程度の開発に加え小規模区画も手がける。

同商品は開発中。投入時期を詰めている。一般の木造に比べ工期を約4割短くし、低コストを訴求する。分譲木造は従来、中高級層が対象。18年3月期売上高は約8億円。