経営再建中の中小型液晶パネル大手・ジャパンディスプレイ(JDI)の東入来信博会長と月崎義幸社長は、平井伸治知事を県庁に訪問した。車載用液晶ディスプレーの主力製造拠点・鳥取工場(鳥取市)について、現在試験的に導入中の「後工程」を本格的に取り入れ、最終製品を直接出荷できる体制にする方針を報告した。



 JDIは、車載用液晶ディスプレーのシェアが全世界の約2割を占める。鳥取工場では、半導体回路を形成する「前工程」のみを施し、海外の工場に大半を送っている。今後は組み立て作業の「後工程」も本格的に担うことで“鳥取発”の最終製品が世界へ直接届くようになる。県は新たな雇用の創出や、県内流通業の活性化を見込む。

 東入来会長は「後工程についてもマーケットの様子を見ながら(鳥取工場で)増産していきたい」と説明。平井知事は「鳥取のサイトを活用し、世界へ製品を送っていただけるようになれば」と期待した。