パナソニックとソニーの有機EL事業を統合したJOLED(ジェイオーレッド)が10日までに、デンソーや豊田通商を含む複数社からの出資受け入れを完了したことが分かった。2社からの出資額は約500億円とみられる。2020年をめどとする有機ELパネル量産の設備投資などにあてる。

JOLEDは17年12月、増資で約1000億円を調達する方針を明らかにしていた。18年6月末をめどにしていたが調整に手間取り、これまでの増資ではこの水準に達していないもよう。残る額は候補企業と交渉を続ける。



 JOLEDは有機ELパネルの量産に備えて1日に能美事業所(石川県能美市)を新設した。官民ファンドの産業革新機構を通して、液晶大手ジャパンディスプレイ(JDI)の能美工場を取得。敷地内に新棟を建設する。増資で集めた資金の約3分の2を同事業所への投資、残りを当面の運転資金とする方針だ。

 JOLEDは生産コストを抑えられる「印刷方式」の有機ELパネルを開発しており、能美事業所は印刷方式として世界初の量産工場となる見通し。医療用など高級なモニターや、車載パネルといった分野への販売を目指す。