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日の丸パネルメーカー、ジャパンディスプレイ(JDI)が正念場を迎えている。前2017年度には純損失2472億円と過去最大の赤字を計上。売上高の約7割を依存する米アップルが、「iPhone X(テン)」に韓国サムスンの有機EL(OLED)パネルを採用したことで受注が減少したことに加え、工場などの減損が響いた。フリーキャッシュフローは5期連続でマイナスに沈む。
――JDIにとって、2018年度は失敗が許されない年です。この局面で社長に就任しましたが、自身に課した使命は何でしょうか。

何が何でも今期の最終損益を黒字化する。これが最大のミッションだ。これまで4期連続で最終赤字を出してきたが、5期も続けるわけにはいかない。2017年度は、人員削減や中国子会社の整理、工場の減損などで1437億円の大きな特別損失を計上し、ウミを出した。あとは、業績改善に向けてひたすら利益を上げていくだけだ。JDIに関する記事から、「経営再建中の」という枕詞を早く外したい。


――社員の方々は、その危機感を共有しているのでしょうか。

もちろんそうだ。今、社長室には事あるごとに社員が駆け込んでくる。日々の小さなトラブルや売り上げの状況、今後の見通しまで、時に現場レベルの社員を含めて、逐一報告をしてくる。部屋の壁には報告事項の書かれた紙が、びっしり貼り付けられている。それに対し、私がリアルタイムで指示を出すという体制ができている。
――シャープをはじめ競合メーカーも、狭額縁パネルを造っています。追随される可能性はないのでしょうか。

JDIが仕掛けたことがきっかけで、狭額縁がスマホパネルの事実上の標準になってきたことは確か。ただ、4辺すべてが狭い額縁のものを造れるのは、今のところ当社だけ。まねをしようとしても、そう簡単にできるものではない。フルアクティブは、(6月に社長を退任し、現在は技術顧問の)有賀修二氏が開発を主導してきた。彼には長年液晶業界で培ってきた勘があるのだろう。
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