FPD_capacity_dedicated_to_production_of_large_are_applications
 目まぐるしく市場環境が変化するディスプレイ業界。EE Times Japanでは、ディスプレイ業界の現状を振り返り将来を見通すべく、英国の市場調査会社IHS Markitのアナリストにインタビューし、数回にわたってその内容をお届けしている。
 今回より、ディスプレイ業界を専門とする同社アナリストによる座談会「ディスプレイ業界の現在と未来」の模様をお伝えする。“座談会編”の前編となる本稿は、各アナリスト専門領域について今後の見通しと、大型ディスプレイのビジネス動向に焦点を当てた。
座談会に参加したアナリストは、次の5人だ。
 早瀬宏氏(シニアディレクター):中小型ディスプレイを担当。
 宇野匡氏(上席アナリスト):部材を担当。
 鳥居寿一氏(エグゼクティブディレクター):テレビ周辺領域を担当。
 氷室英利氏(ディレクター):パブリックディスプレイ、デジタルサイネージ、デスクトップモニターを担当。
Charles Annis氏(シニアディレクター):製造技術、製造装置を担当


EE Times Japan編集部(以下、EETJ) 自己紹介を兼ね、ご自身の専門領域について市場の動向や今後の見通しをお聞かせください。

 早瀬氏 私は中小型ディスプレイのリサーチを担当しているが、この領域ではiPhoneがベンチマークとなる。2017年に発売された「iPhone X」が有機ELディスプレイを採用したことで、スマートフォンで有機ELを採用する動きが加速するかと思われたが、現状は異なり伸び悩みを見せた。スマートフォンの他に、どのようなアプリケーションで有機ELの採用が進みつつあるか。注視したい。