iphone EAF001-PN1-3米アップルは12日にカリフォルニア州クパチーノで開いた発表会で、スマートフォン「iPhone」の新製品3機種を発表した。iPhoneはアップルの売上高の約6割を占めており、新機種の売れ行きが業績を大きく左右する。

9月21日から順次発売する。
新製品は「X」の後継機にあたる5.8インチの「XS」のほか、6.5インチの大画面を採用した「XS Max」、有機ELではなく液晶ディスプレーを使って単眼カメラにすることで価格を抑えた6.1インチの「XR」。17年に発売した3機種は5インチと5.8インチで、全体的にサイズを大きくした。



 フィル・シラー上級副社長は「ビデオを見ると映画館のようだ。動画編集も楽になり、ゲームをするにしても最高だ」と話した。「ネットフリックス」のような動画を見たり、パソコン代わりに使ったりする人が増えていることが背景にある。アップルは定額制の動画配信の準備も進めており、サービスを利用してもらいやすくする布石でもある。

 一方で、シラー氏は「画面は大きいけれど(端末としての)サイズは小さい」とも強調した。額縁を狭くしているためで、例えば画面が6.5インチの「XS Max」は同5.5インチの8プラスとほぼ同じサイズにとどめている。画面が大きくなっても片手で扱えることを重視した。

 新機種は独自開発の新しいチップセットを採用し、AR(拡張現実)を使ったアプリを使いやすくしたほか、写真の背景を自在にぼかすなどカメラの機能を強化した。「XS」と「XS Max」は2つの番号を持てる「デュアルSIM」に対応した。「XR」は青や白など6種類の色をそろえる。

 ティム・クック最高経営責任者(CEO)は「iPhone Xを次のレベルに引き上げる」と話し、iPhone10周年だった17年に発売したXのデザインを新機種でも踏襲していく方針を示した。いずれもXと同様にホームボタンをなくして顔認証の仕組みを採用しており、画面上部に切り欠き(ノッチ)がある。

 価格は「XS Max」が1099ドル(約12万2千円)、「XS」は999ドル、「XR」は749ドルから。2017年秋に発売したXと8プラス、8はそれぞれ999ドル、799ドル、699ドルだったので、新機種では価格帯がいっそう高まることになる。一方でiPhone7を449ドルで販売するなど旧機種で低価格帯をそろえる。