20180906ndisplay1-770x4842018年はスマートフォンに新たな潮流が現れた。ディスプレイをタッチするだけでロックが解除できる、「ディスプレイ指紋認証機能」である。 この機能は便利なだけでなく、スマートフォンのデザインをさらに自由にするため、中国メーカーを中心に一気に採用が進んでいる。

ディスプレイ指紋認証機能のメリットや、今後米アップルや韓国サムスンがどのような対抗策を取るのかを考察してみよう。 これまでスマートフォンに新技術を導入してきたのは、アップルやサムスンだった。しかしディスプレイ指紋認証機能については、中国メーカーが先行している。



例えば、中国Vivoが発表した世界初のディスプレイ指紋認証機能搭載スマートフォン「Vivo X20 Plus UD」だ。画面下部のセンサーエリアをタッチすることで、画面のロック解除などに利用できる。

ただしこのVivo X20 Plus UDでは画面保護フィルムの厚さなどで、読み取りに不具合が発生することもあったようだ。このような不具合は、機能が世代を重ねることで解決するものと予測される。

同じくAndroidスマートフォンを開発するサムスンは、物理指紋認証センサーと顔認証、虹彩認証システムを組み合わせて提供している。

しかし、年末から来年にかけて状況は一変する見通しだ。アナリストや海外報道により、次期フラッグシップスマートフォン「Galay S10」やミッドレンジ端末「Galay Aシリーズ」にて、超音波を利用したディスプレイ指紋認証機能が採用されると報告されている。

サムスンによる採用が噂される超音波方式は、読み取り精度の高さが特徴となる。また、サムスンはディスプレイ指紋認証機能に関連する特許も出願している。同社が中国メーカーに追いつくのも、時間の問題だろう。

このような流行には興味がなさそうに見えるのが、アップルだ。

アップルは2017年に発売した「iPhone X」にて、顔の凹凸を三次元的に読み取る「Face ID」を採用。これにより指紋認証システムを廃止し、物理ホームボタンの撤廃にも成功している。

さらにアナリストのミンチー・クオ氏は、アップルが2019年モデルのiPhoneでもディスプレイ指紋認証機能を搭載しないだろうと報告している。Face IDがあれば、いまさら指紋に回帰する必要はない、ということだろう。

2019年は、非常に広範囲のAndroidスマートフォンでディスプレイ指紋認証機能が採用されるはずだ。3D顔認証を推し進めるiPhoneとどちらが消費者に選択されることになるのか、興味深い競争となりそうだ。