9月17日から2泊3日の日程で、南北現政権3回目となる首脳会談が行われた。これまでの会談は板門店で行われたが、今回は北朝鮮の首都・平壌だ。

各省庁の長官や大統領府の秘書官らを含む14人の公式随行員のほか、政治経済文化など各分野から52人の特別随行員、ほか記者団などを含む約200人の一団が文在寅大統領夫妻とともに平壌入りした。

随行メンバーの中でも特に注目されている人物が2人いる。

日本の外務大臣にあたる外交省の康京和(カン・ギョンファ)長官、もう一人はサムスン電子のトップ李在鎔(イ・ジェヨン)副会長だ。

金大中(2000年)、盧武鉉(2007年)政権時、南北首脳会談が平壌で行われた際は、次官補が随行してきた。



2000年の南北首脳会談以降、金剛山の開発や自動車合弁会社を設立するなど、北朝鮮への投資に積極的だったヒュンダイグループなどとは異なり、サムスンは対北事業に消極的で、テレビやラジオを平壌で委託加工するレベルにとどまっていた。それまでの首脳会談にもトップが参加することはなかった。

李副会長はサムスングループを世界的な企業に育てた父・李健熙会長のようにリーダシップを発揮できず、グループ役員らを思い通りにコントロールできないことに悩んでいるという。その上、贈賄罪の疑惑で拘置所暮らしをし、サムスンの御曹司として育ってきた人生で初めての屈辱を味わっている。

悩んだ彼はある著名な宗教家を訪ね、このようなアドバイスを受けたという。

「これまでにサムスンが関わっていない分野を主導して、そこで成果を挙げてはどうか」