有機EL材料ベンチャーの㈱Kyulux(キューラックス)は、韓国のLGディスプレー(LGD)およびサムスンディスプレー(SDC)と、青色TADF(熱活性化遅延蛍光)材料およびハイパーフルオレッセンス技術の共同開発契約を結んだと発表した。LGDとは2018年1月から共同開発を開始しており、このほどSDCともディープブルー(深い青色)を中心に開発契約を締結した。



 TADFは、蛍光発光材料、燐光発光材料に次ぐ「第3世代の有機EL発光材料」と呼ばれており、高価なレアメタルを用いることなく発光効率100%を実現できるとして期待を集めている。もとは九州大学の安達千波矢教授が開発した材料で、Kyuluxは九州大学最先端有機光エレクトロニクス研究センター(OPERA)から開発成果の独占実施権を得て実用化を進めている。
 一方、ハイパーフルオレッセンスは「超蛍光」と呼ばれる第4世代の材料。TADFを発光材料として用いずに、既存の蛍光発光材料のアシストドーパント(添加剤)として活用し、すでに優れた寿命や発光波長を実現している既存の蛍光発光材料の性能を飛躍的に高める技術だ。