アップル製品の動向分析で定評がある著名アナリスト、郭明錤氏は25日、スマートフォン新機種のうち、6.5インチ有機EL(OLED)ディスプレイ搭載の最上位モデル「iPhone XS Max(テン・エス・マックス)」の出荷台数予測を5~10%引き上げた。

最高1,449米ドルという高価格ながら、21日の発売後、5.8インチ「iPhone XS(テン・エス)」の3~4倍の売れ行きだという。高価格機種が売れるほど、鴻海精密工業、大立光電(ラーガン・プレシジョン)などサプライヤーの恩恵が大きくなりそうだ。26日付経済日報などが報じた。



中国・天風国際証券(TFインターナショナル・セキュリティーズ)の郭アナリストによると、iPhone XSシリーズ発売1週目の販売状況は、カラーはゴールドとスペースグレイがシルバーより好調。ストレージ容量は256ギガバイト(GB)が最も人気で、今回より投入された512GBモデルは、NAND型フラッシュメモリーを大量に供給できるのがサムスン電子のみのため、品切れが深刻だという。

 郭アナリストは、iPhone XS販売は期待以下だったが、iPhone XS Maxが予想以上に好評で、第4四半期の出荷は前期比10~20%増えると予測し、下半期のiPhone出荷予測は7,500万~8,000万台で据え置いた。観測によると、アップルはサプライヤーに対し、下半期にiPhoneを1億台以上出荷するよう要請したという。

 台湾の通信キャリア大手、台湾大哥大(台湾モバイル)の鄭俊卿総経理は、予想以上の売れ行きで、うちiPhone XS Maxが65~70%を占めたと語った。10月26日発売の6.1インチ液晶ディスプレイ(LCD)搭載「iPhone XR(テン・アール)」についても鄭総経理は、コストパフォーマンスが高く、買い替えを促進すると期待感を示した。iPhone XRの販売比率は65%と見込む。

郭アナリストは、iPhone XR向けパネルは10月中下旬から順調に出荷されると予測した。

 業界関係者は、iPhone XRは比較的低価格で、新3機種の中で最も売れると予想されており、アップルの生産計画の約半分を占めると指摘した。

 iPhone XR初回入荷の需要を満たすため、台湾のサプライヤーは生産を急いでいる。今後、タッチパネルの宸鴻集団(TPKホールディング)、業成控股(ゼネラル・インターフェース・ソリューション・ホールディング、GIS)、筐体(きょうたい)の可成科技(キャッチャー・テクノロジー)、組み立ての和碩聯合科技(ペガトロン)などの業績が上向きそうだ。