中国・陝西省で陝西坤同フレキシブル半導体サービス製造基地の建設プロジェクトがスタートし、そのキックオフ記者会見が10月16日、同省西咸新区で盛大に開かれた。会場には中国政府の指導者、国内外の提携パートナーおよびメディアの多くの方々が集まり、開発された折り畳み可能な5.2インチフレキシブル有機ELディスプレイが展示された

フレキシブル半導体サービス製造基地は、「柔里陝乾坤、屏中耀大同(フレキシブルに乾坤の煌きを、スクリーンに大同の輝きを)」をテーマとする陝西省の重大科技産業プロジェクトで、総投資額は400億元にのぼる。フレキシブル半導体&ディスプレイ技術開発認証センター、フレキシブル半導体&ディスプレイサプライチェーンおよび第6世代AMOLEDライン(月産30,000枚)を有し、アレイ、AMOLED蒸着、フレキシブルモジュールの3大工程から構成される。主に、基盤サイズ1,500㎜×1,850㎜、中小のフレキシブルAMOLEDディスプレイモジュールを製造する。



用地面積は約2000ムー(1ムーは約6.67アール)。クリーンルームの面積は約55万m3で、同省最大級となる。プロジェクトは2020年第4四半期に稼働開始し、2021年第3四半期に正式に大量生産体制に入る予定である。

記者会見では、中国国家発展改革委員会、陝西省発展改革委員会、省財政庁、西咸新区およびその他の政府機関と指導者が、陝西坤同フレキシブル半導体サービス製造基地の建設プロジェクトに対して祝辞を述べ、中国におけるフレキシブル半導体やディスプレイ産業の発展に貢献した陝西坤同柔性半導体科技に感謝するとともに、政府として業界各社とともにフレキシブルディスプレイのサプライチェーンを構築し、業界の見本を示し、素晴らしい未来を切り開く決意であることを述べた。

陝西坤同柔性半導体科技の卓建宏総経理は、同社経営陣を代表して挨拶し、出席した中国政府指導者および業界関係者に、今後の計画を紹介し、試練やチャンスに満ちたフレキシブル半導体およびディスプレイ産業の発展の道のりにおいて「ターミナル革新の駆動、人類視野の改革」を主旨に、すべての提携パートナーと手を携えて、産業の新生態を建設していきたいと述べた。