サムスンは先日、中国深センのマリオットホテルで、業界のトップ20社を招いたプライベートなイベントを開催した。その当日の発表内容を、有名リーカーのIce Universeがツイッターで報告している。 Iceが得た情報によるとサムスンは全面スクリーン仕様で、しかもノッチがない、画期的なスマホ向けディスプレイの準備を進めているという。

このディスプレイには指紋センサーだけでなく、フロントカメラやスピーカーまでが組み込まれているという。 サムスンは当日のプレゼンで、このディスプレイには4つのイノベーションが投入されていると説明した。下記に順を追って説明しよう。 ディスプレイ内蔵型の指紋センサーは、以前から来年のGalaxy S10への搭載が予想されていた。

しかし、これまで報じられていたセンサーが光学式で、指紋を写真として認証するものだったのに対して、今回発表されたのはFoD(Fingerprint on Display)と呼ばれるタイプのものだ。FoDは超音波を用いて非常に精巧な指紋の3Dマッピングデータを取得するという。



触覚フィードバック技術(haptic technology)は既にアップルウォッチのデジタルクラウンでも採用されている。しかし、サムスンはこのテクノロジーをディスプレイに組み込み、画面上で物理的感覚が味わえるボタンを実現したという。このボタンの活用例として、サムスンはゲームのコントローラーとしての利用法をあげた。このテクノロジーはHoD(Haptics on Display)と名づけられた。

Sound on Display (SoD)と呼ばれるこの技術は、その名の通り、ディスプレイからサウンドを発生させるテクノロジー。スクリーン全体が振動し、スピーカーとしての役割を果たす。 今回のサムスンの発表の最大の注目点が、このUPSだ。これはディスプレイの下にカメラのレンズや顔認証用のセンサーを埋め込むテクノロジーで、各センサーは普段は隠れているが、使用する際にはディスプレイを通して視認できるという。 ここで指摘しておきたいのは超音波指紋センサー(FoD)や、ディスプレイのスピーカー化(SoD)といったテクノロジーは既に他社の製品で具体化されている点だ。

また、触覚フィードバックボタン(HoD)は、全面ディスプレイ形式のスマホを実現する上で、必須のものではないといえる。 しかし、アンダー・パネル・センサー(UPS)はノッチのないスマホを実現する上で欠かせない、画期的イノベーションといえるだろう。この技術を採用すれば、VivoやOppoがノッチをなくすために開発した、筐体から飛び出すカメラのようなテクノロジーは必要がなくなる。また、防水性能を高める上でもUPSは役立ちそうだ。

サムスンのスマホからノッチを追放したいという意欲が、これでさらに鮮明になったといえる。 ここで気になるのは、来年発売のGalaxy S10でこれらのテクノロジーが実現されるかどうかだが、現状では予測は難しい。とはいうものの、サムスンは今年のGalaxy S9に大幅なアップデートをもたらしておらず、

同社は来年の10周年記念モデルのGalaxy S10に向けて、サプライズを用意しておいたのだと考えることもできる。 サムスンは折りたたみ式スマホを間もなく発表すると報じられているが、もしかしたら、Galaxy S10と同時期に折りたたみ式端末が発売になることも考えられる。