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シャープは24日、2018年4~9月期の連結決算の売上高予想を下方修正し、従来の1兆3000億円から1兆1250億円に引き下げると発表した。
中国で液晶テレビの販売が減少したことや、台風21号の影響で関西国際空港からスマートフォン用ディスプレーの出荷が遅れたことなどが影響した。



 シャープは16年に台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業傘下に入って以降、中国市場で日本より割安な価格で、液晶テレビ「アクオス」を販売し、売り上げを伸ばしてきた。
しかし、競合メーカーも液晶テレビを値下げしたために競争が激化。シャープは今年9月、中国で販売するテレビについて、高価格路線に転換する方針を打ち出した。今年度中に高精細な「8K」テレビの新機種などを投入する予定で、現行機種の販売は抑制している。  
一方、部品調達のコストの削減が進み、本業のもうけを示す営業利益は従来予想より5億円多い465億円に上方修正した。