6日付経済日報などが中国メディアの報道を基に伝えたところによると、アップルがスマートフォン「iPhone」新機種を組み立てる鴻海精密工業と和碩聯合科技(ペガトロン)に対する発注をそれぞれ10%削減したようだ。市場関係者は、高価格で新味に欠け、中国での販売が従来予測を大きく下回っているためと指摘。iPhone XS(テン・エス)シリーズを担う鴻海は、中国人員の削減を迫られ、その規模は10万人ともいわれている。

中国メディア、証券日報の報道によると、アップルは鴻海へのiPhone XSとiPhone XS Max(テン・エス・マックス)の発注を10%削減した他、ペガトロンへの液晶(LCD)モデルiPhone XR(テン・アール)の発注も10%削減した。鴻海やペガトロンは、コメントしていない。



 中国の第一手機研究院のレポートによると、9月21日のiPhone XSシリーズ発売後、月末までの中国での販売台数はiPhone XSが8万台、iPhone XS Maxが48万台と、従来予測を大きく下回った。

 日本経済新聞も、アップルが鴻海とペガトロンに対し、増産計画の取りやめを伝えたと報じた。鴻海のiPhone XR生産ラインは60本のうち約45本しか稼働しておらず、当初見通しより20~25%少なくなるというもので、緯創資通(ウィストロン)が年内に受注する可能性もなくなったとも報じた。

 iPhone販売不振が事実となれば、▽ファウンドリーの台湾積体電路製造(TSMC)▽スマホ用カメラレンズの大立光電(ラーガン・プレシジョン)▽金属筐体(きょうたい)の可成科技(キャッチャー・テクノロジー)──なども打撃を受ける見通しだ。 一方、あるサプライヤーは、情報源が不確実な上、似たような報道が今年上半期にも出ていたので、中国メディアの臆測にすぎないと指摘した。

 ある部品メーカーは、アップルの部品需要は毎週更新される方式で、発注削減の通知は受けていないと語った。