台湾の電子機器受託生産企業グループ、鴻海科技集団(フォックスコン、Foxconn)は、米ウィスコンシン州で建設中の工場で熟練労働者を十分に確保できないため、中国から人材を呼び寄せることを検討している。米紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)が6日報じた。

 同紙によると、米アップル(Apple)をはじめとするIT企業の製品や部品の生産を手がける同社は、ウィスコンシン州南部の工場建設に当たり同州から30億ドル(約3400億円)の補助金を受けている。



 
同社は1万3000人を雇用すると約束していたが、複数の報道によると計画を縮小し雇用者数が減る可能性があるという。

 6月に行われた工場の起工式にはドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領も出席し、工場建設は自身の功績だと主張した。再選を目指しているスコット・ウォーカー(Scott Walker)知事(共和党)も同工場を自身の功績としているが、巨額の補助金に見合う成果は得られないとの批判も受けている。