岡山18LC0001-PB1-1岡山県瀬戸内市の錦海塩田の跡地で建設が進んでいた国内最大級の大規模太陽光発電所(メガソーラー)「瀬戸内Kirei太陽光発電所」が本格稼働を始めた。運営する瀬戸内Kirei未来創り合同会社(岡山県瀬戸内市)が9日、竣工式を開いた。最大出力は一般家庭8万世帯分の年間消費電力をカバーできる235メガワットで、全量を中国電力に販売する。



メガソーラーは塩田跡地500ヘクタールのうち東京ドーム56個分に相当する260ヘクタールに2014年10月から建設を進め、うち230ヘクタールに太陽光パネル90万枚を設置。2月に工事を終えて、試運転を続けてきた。当初は19年春の稼働開始予定だったが、工事の進捗が早く半年前倒しにした。

総事業費は1100億円。運営を手掛ける合同会社には、くにうみアセットマネジメント(東京・千代田)やGEエナジー・フィナンシャル・サービス、東洋エンジニアリング、中電工が出資している。

くにうみアセットの山崎養世社長兼最高経営責任者(CEO)は「安全で自給自足できるエネルギーで日本が自立していく大きな第一歩だ」と強調。瀬戸内市の武久顕也市長は「20年間の土地貸付料は年4億6500万円で、償却資産にかかる固定資産税も大きい。大切に使って、新しい経済の循環をどう作り出していくか考えていきたい」と強調した。