AGCは13日、紫外線による劣化を防ぐためのフッ素樹脂コーティングを施したポリカーボネートシート「カーボグラスLF」を開発したと発表した。強度の低下や変色を抑えられる。道路や鉄道の透明遮音壁やフェンスなど向けに、2019年から量産を始める。
被膜の弾性力により、浅い傷であれば時間の経過とともに傷跡がなだらかになる自己修復機能も備える。2―3年後に年間5億円の売上高を目指す。



建築物の耐候性塗料用のフッ素樹脂としてすでに商品化している「ルミフロン」を被膜に使用した。シートを熱曲げ(写真)しても被膜の表面にひび割れが生じにくく、複雑な形状も成形しやすい。

屋外で20年間使用した際の線量に相当する紫外線を照射した実験で、被膜のない場合は耐衝撃性が約30%低下したのに対し、被膜付きは10%程度の低下に抑えられた。またスチールウールで被膜表面に傷を付ける実験で、深さ1マイクロメートル(マイクロは100万分の1)以下の傷跡であれば消えることを確認した。