サムスン電子が、折り畳みできる有機ELディスプレイを搭載したスマートフォンのコンセプトモデルを発表した。グーグルが折り畳み画面をAndroidでサポートすることを表明するなど、これを機に同様のコンセプトが広がる可能性も出ている。
「開いた状態では大画面のタブレットになります」と、サムスンの上級副社長であるジャスティン・デニソンは言う。「そして閉じれば、ポケットにすっぽり収まる携帯電話になります」 これはまだ、いまのところ構想でしかない。サムスンはこの製品の名称や発売予定を明かしてはおらず、デニソンはこの端末をステージで20秒ほど見せたあと、素早くポケットにしまい込んでしまった。


サムスンは少なくとも、デュアル画面で折り目のない携帯電話を初披露した2011年から、曲がるケータイの開発を試みてきた。いまも昔も、訴求されている機能はテレビを観たり、ヴィデオでチャットをしたり、複数のアプリ間でマルチタスクをするといった、より現実的な機能である。1つではなく2つの画面だと、携帯電話はより持ち運びに便利なパソコンのようになる。
2つディスプレイがあるということは、バッテリーの消費も2倍になるということで、しかも広がった画面のスペースを活かせるように最適化されたアプリは少ない。実際、「iPhone」よりも「Kindle」の大きさに近い過去のサムスンのデザインでは、市場に出すことさえできなかった。
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