サムスンの二つ折り画面スマホGalaxy F(仮)は約20万円もの価格が予想されていましたが、それを裏付ける新たな噂が報じられています。

サムスンの内部情報を知る人物によると、Galaxy F(仮)は1500英ポンド(約21万7000円)から2000英ポンド(約29万円)であるとのこと。これが本当であれば、同社のハイエンド端末Galaxy Note 9やアップルのiPhone XS Maxを上回る高価なスマホとなりそうです。

Galaxy F(仮)は、今年11月7日の開発者イベントSDC 2018で公開された二つ折りに畳めるディスプレイInfinity Flexを採用したデバイスです。同イベントでは正式な製品発表はありませんでしたが、プロトタイプがお披露目されていました。

プロトタイプはたためばスリムなスマホ、開けば対角7.6インチで継ぎ目のない大画面のタブレットというかたち。披露されたプロトタイプは、意図的にデザインの一部が偽装され、製品版とは外見が異なるとの情報が伝えられていました。



上記の予想価格を伝えた情報筋の話では、サムスンはイギリスにてEE(現地の大手携帯キャリア)と独占販売契約を結んでいるとのこと。

サムスンは英国にて、最初に代金総額の10%を支払えば、残りの代金は24ヶ月の分割払い。そして12ヶ月ごとに最新端末に乗り換えられる......といったアップグレードプログラムを他のデバイス向けに提供していますが、これにGalaxy F(仮)が含まれるかどうかは不明とされています。

米メディアBGRは、サムスンが今後は毎年折りたたみ端末をリリースすることや、高価なGalaxy F(仮)だからこそアップグレードプログラムの対象とされると予測しています。

またサムスンは「このフォルダブル(折りたたみ)デバイスは2019年前半までに特定の市場で発売予定です。現時点で量産の準備は完了しており、少なくとも100万台の生産を予定しています」との声明を発表したとのこと。

日本円で20万円を超えるデバイスに100万台の生産を見込むことには強気な印象を受けます。が、やはり従来スマホよりも高価なGalaxy Note 9は、海外で8月末に発売された後に、10月半ばに韓国国内での販売台数が100万台を突破したと報じられました。

Androidそのものがネイティブ対応することでGoogleも後押しするフォルダブル端末、その未来を予感させる一番手としては、高額とはいえ100万台は現実的に達成可能な数字かもしれません。