有機ELテレビが一段と値下がりしている。一部の国内メーカー品は、発売当初の価格帯と比べ4割以上安くなった。値ごろ感から販売台数も増加傾向。液晶テレビとの価格差も縮小し、消費者にも身近な家電になりつつある。

都内の家電量販店では、ソニーなど国内メーカーの55型品が12月中旬時点で1台30万~35万円程度。有機ELテレビ市場に主要メーカーが出そろった2017年6月ごろは50万~55万円程度で販売されていた。量産効果などで値下がりが進む。

ヨドバシカメラ新宿西口本店(東京・新宿)では「30万円程度まで下がり、有機ELを買い求める人が目に見えて増えている」(テレビコーナー担当者)という。



有機ELは液晶パネルに比べ黒い色合いの表現性能に優れる。ビックカメラ池袋本店(東京・豊島)によると、「液晶と画質を比較した上で有機ELを買い求める例が多い」。

平均単価も下落している。調査会社BCN(東京・千代田)によると、主要家電量販店やネットショップでの11月の税別平均単価は28万400円。17年6月と比べ4割下がった。有機ELは競合する4K・8K対応液晶より高額なことが多いが、値下がりが進んだ結果、17年6月時点で31万9500円あった価格差は、現在は15万7900円まで縮小している。

販売量も伸びており、BCNの調べでは11月の有機ELの販売台数は前年同月比2倍以上となった。「4K・8K放送が始まり、テレビコーナーに足を運ぶ人自体が増えている」(家電量販店の担当者)。買い替えの動きが広がりそうだ。