韓国のLG電子が巻き取り式でポスターのように収納できる大型テレビを年内に発売することが、3日までに分かった。低迷する家電事業のてこ入れを図る。

 関係者によると、発売を計画している巻き取り式テレビは65インチで、ガレージのドアのようにボタンを押すと自動的に格納することができるという。従来の液晶表示装置(LCD)より画像が鮮明で、巻き取りやすい有機発光ダイオード(OLED)を採用している。

 苦戦中のLGの家電事業は中国企業と繰り広げている販売競争への対応を迫られている。巻き取り式テレビを“起死回生”の起爆剤と位置付けている。同社は合理化策で人員削減を行う一方で、薄くて軽く、柔軟で丸めることもできる画面「フレキシブルディスプレー」といった次世代技術の開発に経営資源を充てる。巻き取り式の画面技術は2018年初頭に披露していた。



 調査会社スタティスタのデータによると、LCDの18年の市場シェアは約98%。これに対し、OLED搭載テレビは1.1%と試算する。しかし、OLED搭載テレビの出荷台数は18年の235万台から19年には70%増の400万台に伸びると分析している。

 LG電子はスマートフォンや家電、車といったあらゆる製品の利便性が向上するとされる「5G(第5世代移動通信システム)」での成功を目指している。同社初の5Gスマホを19年の世界最大級のモバイル見本市「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)」で発表するとみられる。