世界スマートフォン市場に年初から警鐘が鳴っている。アップルは今年1-3月期の実績悪化見通しで株価が急落している。サムスン電子は数年間維持してきた年間3億台販売記録がストップした。特に昨年はスマートフォン登場から10年目にして初めて市場がマイナス成長した年となる見込みだ。今年はアップルとサムスンが10余年間構築してきた2強体制が幕を下ろす。一方、ファーウェイ(華為)、シャオミ、oppoの中国3大企業は世界に進撃して市場再編を狙っている。

世界スマートフォン市場調査会社ストラテジーアナリティックス(SA)によると、2018年はスマートフォン市場がマイナス成長した最初の年になるという。2007年にアップルがスマートフォンを発売してから毎年増加してきた販売台数が、昨年初めて減少したということだ。スマートフォンは2017年に世界で15億800万台売れた。しかし昨年売れたスマートフォンは14億4000万台と、前年比で7000万台減少した。



サムスンは年間3億台販売記録が崩れた。SAによると、サムスンの昨年のスマートフォン販売は2億9460万台となる見込みだ。2017年の販売台数3億1750万台に比べ2200万台少ない。アップルも昨年2億960万台を販売し、前年の2億1580万台に比べ減少した。一方、ファーウェイは昨年2億70万台を販売し、初めて2億台を超えた。2017年と比較すると5000万台近く増えた。ファーウェイにシャオミとoppoまで合わせた中国3大企業の販売は4億4610万台にのぼる。

サムスンとアップルの今年の見通しは良くない。SAは「今年1年間にサムスンは2億9000万台ほど販売し、ファーウェイ(2億3000万台)との差は6000万台以内に縮まる」と予想した。SAは「アップルは2億60万台ほどで、2億台の維持も厳しい状況」とし「販売2位はファーウェイに明け渡すことが確実視される」と分析した。ファーウェイが来年、初めて世界販売2位に浮上するということだ。

スマートフォン市場のマイナス成長の原因は、先進国のスマートフォン市場飽和、スマートフォンの革新性不在、価格の上昇、似た性能(スペック)などだ。スマートフォンは過去10年間、絶えず速度競争をしてきた。実際、移動通信も3G(世代)、4G、LTE、LTEAなどと変化して速度が高まり、それに合わせて利用するにはスマートフォンを買い換えなければならなかった。また3インチ程度から始まった画面の大きさも2、3年に1、2インチずつ、最近は6インチ台まで拡大した。しかし最近の2、3年間、新型スマートフォンで消費者が肌で感じるほどの革新は見られない。「スマートフォンケースをかぶせればすべて同じ」という声が出る理由だ。

もちろんアップル、サムスン、ファーウェイなどは最近もベゼル(枠)最小化競争をしている。カメラ機能のアップグレード競争も激しい。しかし画面でノッチ(アップル)であれピンホール(LG)であれ下側(サムスン)であれ、ベゼルを完全に消すことはできず明確な差はない。また、レンズを5つ以上搭載してカメラの鮮明性・深度などの機能を高度化しているが、消費者の財布を開くほど優位を確保しているところはない。スマートフォン業界の関係者は「消費者も10年間さまざまなスマートフォンを経験した」とし「ところが最近の2、3年間は大きな関心を引くほどの差別化がなく、買い替えの周期が長くなるだろう」と述べた。

スマートフォン企業が今年期待しているのは5G(世代)通信時代の開幕とフォルダブル(折りたたみ)フォンの発売だ。しかし5Gは韓国をはじめ、米国、日本、欧州の一部の国に限定される。さらに全国のサービスではなく一部の地域だ。さらに5G時代が開かれても消費者の関心を引くほどのコンテンツがないというのが業界の悩みだ。国内移動体通信業界の関係者は「拡張現実(AR)やバーチャルリアリティ(VR)機能を話すが、コンテンツが不足している状況で価格が上がる5Gフォンをどれほどの消費者が購入するのか懐疑的」と話した。フォルダブルフォンはサムスンをはじめ、LG、ファーウェイなどが準備中だが、量産化までにはまだ時間がかかるという。サムスンも年間100万台ほど販売する計画という。