韓国家電大手のLG電子が8日発表した決算短信によると、2018年10-12月期(第4四半期)の営業利益が前年同期比79.5%減の753億ウォン(約73億円)にとどまった。売上高も7.0%減の15兆7705億ウォンだった。IT景気の後退による直撃を受けた格好だ。

 通期業績は営業利益が前期比9.5%増の2兆7029億ウォン、売上高が0.1%減の61兆3399億ウォンだった。

 証券業界はLG電子の10-12月期の営業利益を2600億ウォンと予想していたが、予想値を大きく下回った。同社の四半期ベースの営業利益が1000億ウォンを下回るのは、2016年10-12月期(35億ウォン)以来2年ぶりだ。



 業界関係者は「スマートフォン部門の赤字が続いているほか、ブラックフライデー商戦でテレビメーカーによる激しいマーケティング競争があったことも業績悪化の原因だ」と指摘した。

 SKハイニックスも半導体市況の悪化で昨年10-12月期の営業利益が5兆ウォン台にとどまるとみられる。同社は昨年7-9月期に営業利益が過去最高の6兆4720億ウォンに達していた。米中貿易戦争に伴うアップルの業績不振を受け、韓国の部品メーカーにも悪影響が及びそうだ。

 電子業界関係者は、アップルにカメラモジュールを納品しているLGイノテック、アップルに液晶パネルを納品しているLGディスプレーの業績も予想を下回るとみている。