数年先の技術に興奮するのは難しい。 最先端のガジェットを多く開発しているものの、イマイチ振るわないSamsung(サムスン)。CESでも最新のテレビ技術を披露しましたが、そこに漂うのは若干のガッカリ感。米GizmodoのAdam Clark Estesは、「こんなにクールなデモなのに、なんで?」と自問自答します。
より小さいバージョンのThe Wallだけでなく、縦に細長いMicroLEDディスプレイや、バラバラに分離できるディスプレイも同時に公開したのです。また、219インチとさらに大きくなったThe Wallも公開されました。こちらは世界でもっとも解像度の高いデジタルビルボードに見えます。これらのデモはMicroLEDの可能性と、Samsungがそのモジュラー性をどう利用したいのかを示しています。あくまでコンセプトとしてですけどね。


ただ、そんなクールな磁石付きMicroLEDディスプレイですが、実際に販売する予定は一切発表されませんでした。モジュラーディスプレイがそもそも実際消費者向けであるかどうかも不透明です。CESのフロアで交わした会話を元に考えると、Samsungはただ単純にMicroLED技術を磨き上げていることと、モジュラー構想に真剣であることを知らしめたかっただけなようです。
Samsungのテレビショーケースに漂う落胆の雰囲気は、正直何より興味深いものです。OLEDのデモが数年前に行なわれたとき、きっと同じような気分になったのではと思います。クールな新しい技術だけど、私たちが日常的に使うガジェットにいつ、あるいはどういう形でやってくるのか誰もわからないからです。Samsungは75インチのMicroLEDディスプレイがいつ販売されるのか明言していませんが、長期的な目線で見ている側からすればそれは些細な問題です。

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