「内側に折りたたむ方式がフォルダブルフォンの大勢なのか、それとも外側に折りたたむのが人気なのか」。2019年のスマートフォン市場で最も注目されるフォームファクタである「フォルダブルフォン」の本格発売を控えて、各メーカーが作ったさまざまな形のプロトタイプが輪郭を明らかにしつつ消費者の関心を集めている。

サムスン電子が今月20日に米国サンフランシスコでギャラクシー10周年記念作「ギャラクシーS10」シリーズとフォルダブルフォンを公開する予定のなかで、去る1日に海外法人がアップロードした動画でフォルダブルフォンの姿が公開されて注目される。サムスンベトナムが投稿したと知られる1分間の「ギャラクシーS10アンパック」ティーザー映像では、一人の女性がフォルダブルフォンを広げて使用する姿がとらえられた。サムスン電子が昨年11月の開発者大会で折りたためるディスプレイを搭載した機器をデモしたことはあるが、完成品に該当する姿が流出したのは今回が初めてだ。



映像の中のフォルダブルフォンは画面が2つあるが、手帳のように薄い。昨年の「シルエット」が公開された時には多少厚くなるのではないかという懸念があったが、これを完全に払拭した。このフォルダブルフォンは内側に折りたたむ方式で、折りたたむ側の2つの面に大きなディスプレイが2面装着されており、外側の方にもディスプレイがもうひとつあると思われる。これに対して、米国の経済専門誌フォーブスは「プロトタイプよりも洗練された姿」だと評したし、米国の情報技術(IT)メディアのBGRも、「予想よりも薄いということは明らか」だとした。

ファーウェイ社も6日、モバイル・ワールド・コングレス(MWC)開幕前日の今月24日(現地時間)、スペインのバルセロナで新製品の公開イベントを開くことを明らかにした。 ファーウェイ社がグローバルメディアに送った招待状の画像を見ると、V字状に折りたたんだスマートフォンの画像や「未来への接続(connecting the future)」というフレーズが一緒に書かれているようだ。ただしV字の外側に明るいディスプレイが浮かんでいるようすから、サムスン電子とは対照的に外側に向かって折りたたむ「アウトフォルディング」方式だと思われる。 ファーウェイ社製のフォルダブルフォンにはファーウェイ社のBalong 5000(バロン5000)5Gモデム、Kirin 980(キリン980)チップセットを搭載することが予想される。

LG電子とシャオミもまたファーウェイと同じ日に5Gスマートフォンを公開する予定だ。 LG電子は「LG G8 ThinQ」と5Gスマートフォン「LG V50 ThinQ 5G」をバルセロナ国際会議場(CCIB)で公開する予定だ。

シャオミはMWCで5Gスマートフォン「ミミックス3 5G」の公開イベントを開催することにした。シャオミの共同創業者であるリンビン総裁は先月、自身のウェイボを通じて両端を外側に折りたたむ「ダブルフォールディング」正規のフォルダブルフォンを公開したことがあるが、この製品に公開されるのかは明らかにされていない。