韓国サムスン電子は10日、画面の解像度が4Kテレビの約4倍の8Kテレビを2019年に60カ国以上で販売すると発表した。55インチから98インチまで6つの画面サイズを用意する。
サムスンは19年が8Kテレビ市場が立ち上がる「販売元年」になると説明。日中韓のテレビメーカーの間で次世代の高精細テレビをめぐる競争が本格化しそうだ。



サムスンは18年8月にドイツで開かれた欧州最大の家電見本市「IFA」で8Kテレビを発表したのを機に、欧州、米国、韓国、ロシアで同テレビの販売を試験的に始めた。19年は2月中旬以降、これらの地域に加えてアジア、中東、中南米に販売エリアを広げる。

画面サイズは55インチ、65インチ、75インチ、82インチ、85インチ、98インチ。19年の販売目標などは明らかにしなかった。8Kテレビは高精細パネルに対応したコンテンツの不足が課題になる。サムスン関係者は課題を認めつつ「20年に東京夏季五輪を控える日本の市場が世界をリードする可能性がある」と期待を寄せた。