dimsEMS(電子機器の受託製造サービス)世界最大手、鴻海精密工業の郭台銘董事長は18日、米ウィスコンシン州で建設を進めている液晶パネル工場を2020年第4四半期(10~12月)にも稼働すると発表した。20日付中央通信社などが伝えた。

鴻海によると、昨年着工した同工場は、今年夏から新しい工程に移行。これに向けて、今月にも請負業者を選定するという。



同工場では主に小型の第6世代パネルを生産する見通しで、鴻海は「教育、医療、娯楽・スポーツ、スマートシティーなどの分野に使われる」と説明した。

同工場は当初、最先端の第10.5世代液晶パネルを生産するとされていたが、その後のパネル市況の悪化から、生産する製品を変更したという。鴻海は今年に入り、「世界の市場環境は大きく変わっている。米国での投資計画はグループの最重要事項だが、顧客の需要の変化に伴い、情勢に合わせて検討し調整する必要がある」などと述べ、計画の細部に変更の可能性があることを示唆していた。