sharp sdp aad9cbd6堺ディスプレイプロダクトの2018年12月期の当期損益が284億円の赤字(前期は43億円の黒字)と、2年ぶりに赤字転落したことが明らかになった。売上高は前期比約44%減の1114億円。同社は台湾・鴻海精密工業と子会社のシャープが運営する大型液晶パネル生産会社。パネル供給先のシャープが中国で液晶テレビの販売量を落とした影響を受けたと見られる。

SDPの18年12月期の営業損益は177億円の赤字(前期は115億円の黒字)、経常損益は285億円の赤字(前期は78億円の黒字)だった。



SDPはシャープの液晶テレビ販売に支えられ、17年12月期の売上高が同24%増の2002億円と、2年ぶりに2000億円台に回復。当期損益も2年ぶり黒字転換していた。しかし、18年12月期はシャープの中国における販売不振に引きずられ、一転して赤字に転落した。

SDPはシャープが24・6%出資する持分法適用関連会社。09年に設立され、16年末に鴻海グループが出資比率を過半以上に引き上げた。13年12月期から15年12月期まで当期損益は黒字で、業績は安定していたが、16年12月期に592億円の当期赤字を計上した。