台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の創業者、郭台銘(テリー・ゴウ)董事長は11日、台北市内で日本経済新聞の取材に応じ、鴻海の董事(取締役)に復帰するシャープの戴正呉・会長兼社長は「(経営トップの)董事長にはならない」と述べ、自らの後継者となる可能性を否定した。

2020年1月の次期台湾総統戦への出馬を目指す郭氏は董事長から一般の董事に降任するため、誰が後継トップに就くかが注目を集めている。



鴻海関係者によると戴氏は今後、シャープの経営を担いつつ、鴻海グループ全体のテレビやパネルなどの事業を統括する可能性が高いという。

鴻海は10日、6月21日の定時株主総会に諮る董事の候補者名簿を公表した。2016年に買収したシャープに社長として派遣した戴氏が董事に復帰する見通しになっていた。

郭氏は11日、がん治療に関する台北市内でのイベントに出席した際に取材に応じた。米中貿易摩擦などに関する質問には「イベントと関係ない」として応じなかった。