15565279893730208サムスン電子がモバイルに慣れているミレニアル世代(1980年前半~2000年代初頭生まれ)と、デザインや周辺家具との相性などを重視する需要層を狙ってカスタマイズされたテレビの新製品3種を出した。

サムスン電子はソウル市江南区にポップアップストア(6月2日まで運営)をオープンし、新概念のライフスタイルテレビ3種を発表した。この日に公開された新製品は「The Sero(ザ・セロ)」「The Serif(ザ・セリフ)」「The Frame(ザ・フレーム)」などで、すべてに4K(UHD)QLEDディスプレイを採用した。

サムスン電子のハン・ジョンフイ映像ディスプレイ事業部長(社長)は、「スクリーンの形からの使用経験に至るまで発想を転換し、趣向尊重のスクリーン時代を開いていく」と宣言した。



ハン社長はサムスン電子の今後のテレビ事業と関連し、8K(超高画質UHDの4倍の解像度)QLED TVとスクリーンを連結し、サイズを調節できるマイクロLED TVに対する自信を示した。さらにタテ型はミレニアル世代を狙った製品で、タテ型画面を基本とするのが特徴だ。スマートフォンを通じてさまざまなコンテンツを楽しむことに慣れているミレニアル世代が、テレビでもこれを楽しむことができるように開発した。モバイルコンテンツの画面はヨコ型のテレビではアスペクト比が合わず、カットされる部分や余白が生じることがある。 43インチの「The Sero」は横画面のテレビよりもスマートフォンの画面比率により近い。

「The Sero」はローカルエリアネットワーク(NFC)を利用して、スマートフォンなどのコンテンツをテレビと連動する「ミラーリング」機能も特徴だ。スマートフォンをテレビについているNFCリーダに乗せると、スマートフォンで楽しんでいた映画やソーシャルネットワークサービス(SNS)、ゲーム、音楽などのコンテンツがテレビでも再生される。タテ型画面が基本だが必要に応じてヨコ画面に切り替えて、一般テレビのように活用することもできる。The Seroは4.1チャンネル・60Wのハイスペックスピーカーが搭載された。人工知能(AI)プラットフォームのBixbyと、リモコンの内蔵マイクを使用して各種機能を音声で操作することができる。The Seroは5月末に韓国で優先発売され、43インチ型の単一モデルで出庫価格は189万ウォンだ。

The Selifシリーズは一味違ったデザインに焦点を置いたテレビで、2016年にフランス出身の世界的家具デザイナーが参加して誕生した。The Selif 2019年モデルはマジックスクリーン機能(テレビを見ていないときには画面に時間・天気・画像などを表示する昨日)が搭載された。これまではQLED TVにのみ搭載したがThe Selifにも採用し、室内インテリアを感覚的に飾ることができる。The Selifの既存のラインナップは32~40インチだったが、今回は43・49・55インチに拡大した。出庫価格は159万~219万ウォンだ。

The Frameは「アートモード」機能を使用して、テレビを視聴していないときは美術作品や写真をスクリーンに表示して額縁のように活用できるテレビシリーズで2017年に出荷された。The Frame 2019年モデルはQLEDディスプレイが採用されてより鮮やかな高画質を実現し、テレビと接続しているすべてのラインを透過ケーブルに統合した「マジックケーブル」を採用したというのが会社側の説明だ。 43~65インチで発売され、出庫価格は159万~339万ウォンだ。