インドの英字紙、タイムズ・オブ・インディアなどによると、サムスン・インドのプネー・セシ副社長は「20年までに20基の販売を見込み、22年ごろには40基に拡大する見通しだ」と語った。

 インド・ムンバイは、映画の都ボリウッドと呼ばれるなど映画産業が発展している。新たな技術に対する要求も高まっており、サムスンはここに商機を見いだしたい狙いだ。同社によるとインド国内には伝統的な映写機で作動するスクリーンが1万基以上あり、LEDスクリーンへの交換ニーズを見込む。同副社長は「このビジネスは大きく成長すると確信している」と述べた。



 同社によると、同製品は消費者に映像世界に取り込まれるような映画体験を提供する。スクリーンは幅5メートル、10メートル、14メートルの3サイズがあり、価格は付属機器を含めて14メートルタイプで約80万~90万ドル(約8847万~9953万円)という。

 インドのシネマチェーン大手、PVRやイノックス、シネポリスなどはこれまでに「Onyx」を1基ずつ導入し、各システムで運営している。

サムスンと、グループで音響機器を手掛けるハーマンはまた、インド南部ベンガルール(バンガロール)の代表的な映画館で14メートルタイプの設置に着手した。

 サムスンはマレーシアと中国の映画館でも、同スクリーンを設置している。