米アップルは3日午前、カリフォルニア州サンノゼで、開発者向けの会議「WWDC」を始めた。iPhone向けの新たな基本ソフト(OS)ではプライバシー保護の機能を強化するほか、アップルウォッチ向けの新たなOSでは、iPhoneと離れていても時計だけでより独立して使えるようになる。加えて、iPad用のOS「iPad OS」も新たに導入すると発表した。

一方、2001年に、マック上の音楽管理ソフトとして導入された「iTunes」については、新たなマックOS「カタリーナ」では姿を消すことも発表された。「iTunes」は、音楽、ポッドキャスト、動画の管理や、iPhoneのデータのバックアップなどの機能が拡大してきていたが、こうした機能を新たなOSでは「ミュージック」「ポッドキャスト」「TV」の3つのソフトに分けるという。18年間にわたり、マック上の代表的なソフトだった「iTunes」が役割を終えることになった。



 アップルは、新たなiPhone向けのOS「iOS 13」を会場内で発表。地図機能をより詳細にするほか、さまざまなウェブサービス上で、アップルのアカウントを使ってサインインできる「サイン・ウィズ・アップル」という機能を設ける。アップルは「グーグルやフェイスブックといった他社のアカウントでサインインするときと違い、プライバシー保護が強く、個人情報を利用されにくい」と強調した。

 ログイン前の続きアップル・ウォッチ向けの新たなOS「ウォッチOS 6」も発表。時計の画面にアップ・ストアが新たに加わり、独立してアプリを導入できるようになる。さらに、時計上で、ストリーミングの音楽を聴いたり、計算機を使ったりできるようになるという。

 また、iPad向けのOS「iPad OS」を新たに導入すると明らかにした。これまで、iPadはiPhone向けの「iOS」を搭載していたが、スマートフォンより大きなタブレットの画面に適した拡張性に欠けることが従来の課題だった。「iPad OS」では、画面を2分割することで二つのアプリを同時に使えるようになるほか、USBメモリなど外部の記憶媒体をiPadに挿入できるようになり、拡張性が増すという。