韓国LG Displayは今年発売されるiPhoneに有機EL(OLED)ディスプレイを供給すると言われてきましたが、技術的問題により一時的に生産を停止した模様です。

韓国メディアThe Investor(Korea Herald)によると、問題が発生したのは京畿道坡州(パジュ)市にあるLG Displayの「E6-1」工場です。同工場はAppleのiPhone向けOLED生産を担う施設のひとつといわれています。

報道によると、OLEDパネルに酸素や水が侵入するのを防ぐための薄膜封止プロセスにおいて問題が発生しているようです。



LG Displayは当初、E6-1でまずOLED生産を開始したのちにE6-2での生産をスタートする予定でしたが、E6-1での問題発生により、E6-2での生産開始時期を前倒しする模様です。

The Investorによれば、E6-1では薄膜封止プロセスにLG Groupの小会社であるLG PRIの機械が使われており、その機械で問題が発生しているとのことです。一方E6-2では同プロセスに米Kateevaの機械が採用されています。Kateevaの機械はLG Displayと競合するSamsung Displayも導入しています。

一方LG PRIはLG Displayを除くと、世界の大手ディスプレイ企業に納品した実績がほとんどなく、一部の専門家はLG PRIの技術力不足を指摘しています。