1.「折り畳み式端末」とは単なる二つ折りの携帯電話を意味するのか?

「はい」でもあり「いいえ」でもある。このカテゴリーには二つ折りの携帯電話(とノートパソコン)も含まれる。しかし、2000年代初めにように片側に画面、もう片側にキーボードがそれぞれ付いているわけではない。広げると小型タブレットほどの大きさの1つの有機ELディスプレー(OLED)になる。この画期的なデザインを実現するため、サムスン電子などのメーカーは超薄型で柔軟性のあるプラスチックを使用している。

2. こうした製品はいつ入手できるのか?

 既に発売されているが、まだ改良が必要だ。中国の柔宇科技(ロヨル)は1月、米国際家電見本市「CES」で折り畳み式スマートフォン「FlexPai(フレックスパイ)」(1318ドル=約14万2400円)を発表した。しかし、奇妙なことにディスプレーが外開き式で(手に持ったり、ポケットに入れたりするときに変な感じがする)、評価はまちまちだ。7.3インチのディスプレーを内側に折り曲げられるサムスンの「Galaxy Fold(ギャラクシーフォールド)」は、4月に1980ドルで発売予定だったが、画面の保護シートにまつわる問題で延期された。米家電量販店ベスト・バイは全ての予約注文をキャンセルした。サムスンは新たな発売日を「数週間中に」発表すると述べた。



3. 市販レベルに達した製品はないのか?

 あるとは言えない。ロヨルはフレックスパイの注文を受けつけているが、大手メーカーが発売するのを待った方がいいだろう。華為技術(ファーウェイ)の「Mate X(メイトエックス)」は高評価を得ており、年内に(約2570ドルで)発売される見込みだ。だがディスプレーは防水性がなく、やはり外開き式のため、完璧ではない。とはいえ折り畳んだときでさえ非常に薄く、折り目も目立たない。カメラは4つで、デュアルバッテリー「55W SuperCharge(スーパーチャージ)」が内蔵され、次世代移動通信システム「5G」にも対応している。ではどこで買えるのか。米政府はファーウェイ製スマホの販売を実質的に禁じているため、同社はアジアと欧州で売り込みをかけている。

4. 折り畳み式のノートパソコンもあるのか?

 ある。中国のレノボ・グループは2020年に「折り畳み式パソコン」を発売する計画だ。ハードカバー本くらいのサイズで、完全に開いて平らにし、13.3インチのディスプレーとして使用できる(タブレットほどの大きさになるが、レノボはそう呼ぶのを拒否している)。あるいは半分に折り曲げ、下半分をタッチ式キーボードとして使用し、ノートパソコンのように操作することもできる。デルも先週、同様の折り畳み式ノートパソコン兼タブレットを開発中だと発表したが、まだ実験段階だという。

5. 折り畳み式端末は大宣伝に見合う製品なのか?

 恐らくそうだ。レノボの商用マーケティング担当責任者のデービッド・レビン氏は、このカテゴリーが「前途多難なスタート」を切ったことは認めつつも、今後1年半にさまざまなメーカーが相次いで関心を示すだろうと述べた。サムスンの「ギャラクシーフォールド」を実際に使ってみたが、大いに楽しめた。キーボードが大きいのでメールの文字が入力しやすいし、写真や動画を大画面で見られるのは最高だ。確かにポケットに入れるとかさばるし、価格もMacBook(マックブック)並みで、多くの製品は実際、日の目を見ることはないだろう。しかし、このような革新的な端末は注目に値する。今後の展開に期待しよう。