韓国のLGディスプレー(034220.KS)は、一部のディスプレー製造素材を巡る日本の輸出規制強化に備える中、サプライヤー基盤の多様化を目指していると表明した。日本の輸出規制に関しては今のところ重大な懸念は抱いていないとしつつ、日本がさらに規制を強化する可能性や時期は予測し難いと指摘した。

同社が発表した第2・四半期(4─6月)決算は、テレビ用液晶パネルの価格が供給過剰で下落したことが響き、営業赤字が予想以上に拡大した。

2019年第2・四半期の営業赤字は3690億ウォン(3億1302万ドル)。前年同期は2280億ウォンの赤字。リフィニティブのスマートエスティメートによるアナリストの予想は2680億ウォンの赤字だった。

売上高は5%減の5兆4000億ウォンだった。



主力のテレビ用50インチ液晶パネル価格は、トレンドフォース傘下のウィッツビューのデータによると、前年比7.5%下落。

アナリストは、テレビメーカーが米中貿易戦争にともなう輸入関税引き上げを懸念してパネルの在庫を増やした結果、供給過剰となったと指摘した。

決算発表に先立ち、LGディスプレーは、国内の有機EL(OLED)画面生産ラインに3兆ウォン(26億ドル)を投資すると発表した。