サムスンディスプレーがテレビ用液晶パネル生産ラインの一部を稼動中断する。中国メーカーの物量攻勢で液晶パネル価格が原価より低くなる状況に直面したことから生産ラインを止めて営業損失を減らすという意図とみられる。同社は1~3月期に営業赤字を記録している。

20日の業界によると、サムスンディスプレーは月9万枚ほどのパネルを生産する牙山(アサン)工場内の第8.5世代液晶パネルライン(L8-1-1)の稼動を近く中断することにした。また別の第8.5世代液晶パネル生産ライン(L8-2-1)もやはり月3万枚ほど生産量を減らすことを検討している。合わせると12万枚ほどになる。



あるディスプレー業者関係者は「韓国と中国などの一部メーカーが稼動率まで調整したが、液晶パネル価格の下落傾向を防ぐには力不足とみられる」と説明した。LGディスプレーも最近京畿道坡州(キョンギド・パジュ)工場にある第8.5世代液晶パネルラインの稼動中断を検討中だ。

サムスンとLGが液晶パネル生産中断まで検討する理由は、中国の第10.5世代と比較して競争力の格差を克服しがたい状況に置かれたためだ。

第10.5世代液晶パネルは現在最も大きい横2940ミリ、縦3370ミリサイズの基板で、サムスンとLGの主力生産ラインの第8.5世代より2世代先を行っている。

市場で大型テレビの基準とされる65インチパネルを生産する時、韓国の第8.5世代では3枚を生産できるが、第10.5世代では8枚まで作れる。中国のディスプレートップのBOEは昨年末から第10.5世代液晶パネルラインを本格的に稼動してから、韓国企業より低い原価で月12万枚のパネルを量産している。

サムスンディスプレーは今回稼動中断する液晶パネルラインの有機ELへの転換をめぐってはひとまず線を引いた。