アップルが近く出す最新作「iPhone11」(仮称)にLGディスプレイが有機発光ダイオード(OLED)パネルを供給する。LGディスプレイがiPhoneにOLEDパネルを供給するのは初めて。

IT業界によると、LGディスプレイは最近、京畿道坡州(パジュ)工場でiPhone11シリーズに搭載されるOLEDの量産に入った。新作iPhoneの初期生産量(6500万台)のうちLGディスプレイは10%前後(600-700万台)分量のOLEDをアップルに納品する計画という。同社は昨年下半期、アップルのOLED品質基準を通過した。

テレビ用の大型OLEDを独占生産するLGディスプレイはその間、中小型OLEDでは苦戦してきた。収率(生産量に対する無欠陥製品の比率)問題のためだ。アップルもiPhoneXに初めてOLEDを搭載し始めて以降、事実上サムスンディスプレイからパネルの供給を受けてきた。LGが2番目の供給企業となり、アップルもサムスンへの依存度を最小化することになった。



アップルはiPhone11シリーズのうち普及型モデルには6.1インチ液晶(LCD)を使用するが、iPhone11とiPhone11 Pro(仮称)にはそれぞれ5.8インチ、6.5インチのOLEDを使用する。アップルは米国の「労働者の日」連休を終えた来月10日ごろ新作iPhoneを公開する予定という。

ただ、アップルとの納品契約でLGディスプレイは安心できる状況でない。日本経済新聞によると、アップルは2020年の搭載を目標に中国BOEのモバイルOLEDパネルを最終テストしている。アップルも相対的に安い中国産OLEDを活用し、iPhoneの価格を引き下げる戦略を立てたとみられる。

BOEは中国の最大ディスプレー生産企業で、アップルのMacBookやiPadのLCDを供給している。先月15日には四川省綿陽で月4万8000枚のパネル生産能力を保有する第6世代OLED生産ラインで出荷式を行った。2017年10月の成都工場に続いて2カ所目となる。

現在工事中の生産ライン(重慶・福州)2カ所が完工する場合、BOEの中小型OLED生産能力は月20万枚に増え、サムスンディスプレイ(月16万5000枚)を上回る。BOEはLGエレクトロニクスともスマートフォン用OLED納品交渉を進めている。

来年発売される予定の5G iPhoneの場合、通信チップなど高価な部品が入るため、アップルの立場でもディスプレーの単価を低めなければいけないのが実情だ。最近アップルの高価政策のため、ティム・クック最高経営責任者(CEO)はマージンばかりを残そうとするという意味で「マージン・クック」と呼ばれたりもした。