中国家電メーカーのTCLエレクトロニクスは8月29日、量子ドットLED技術「QLED」を用いた4K対応Android搭載テレビ「X10シリーズ」の新製品と合わせて事業戦略を発表した。TCL海外事業部のEileen Sun(アイリーン・ソン)最高マーケティング責任者は「1999年に世界展開を開始して以来、160を超える国・地域で展開している。2018年の液晶テレビの世界出荷台数は2861万台(前年比23.1%増)で世界2位。19年1月~5月の売上高は前年比同期比24%増の伸びを達成している」と同社の勢いがある様子を示した。



創業は1981年で、中国・広東省で音声テープメーカーとして生まれた。今ではテレビのほか携帯電話や冷蔵庫、洗濯機、空調設備、スマート健康家電、液晶パネルなど幅広い事業を展開。18年のエアコン出荷台数は1000万台を突破した。世界の従業員数は7万5000人、工場は22ヵ所、研究開発センターは28ヵ所を擁する。

 テレビ事業における他社との大きな違いは「パネルとモジュール、テレビ本体を生産できる垂直統合型戦略」と語るように、かつての国内家電メーカーのお家芸だったビジネスモデルを、今ではTCLが担っている形だ。ちなみに社名のTCLは「The Creativ Life」の頭文字を組み合わせてつくられた。

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