09052018年以降、フレキシブル有機ELの供給能力で競合他社に圧倒的な差をつけてきたサムスンディスプレー(SDC)だが、これを中国のBOEが将来に向けて急追している。DSCCの予測では、第6世代(6G)ラインで22年に月間投入能力として13・5万枚を有するSDCに対し、23年にはBOEも3工場でほぼ同等の生産能力を有することになるだろう。  

 現状でSDCは韓国のA3およびA4工場に圧倒的な生産能力を保有しているが、供給過剰によって稼働率は低迷している。 



19年下期~20年にかけてA4工場を立ち上げていくが、20年のiPhone新製品向けに対応して、アップル向けラインの多くをY―OCTAに切り替えることに伴い、20年以降の総生産キャパシティーはやや減少する。A5工場への投資はしばらくなさそうだ。   

 一方、BOEは、成都B7、綿陽B11、重慶B12の3工場を本格的に量産稼働させることによって、SDCの生産能力を急追していく。3工場のフル稼働が可能な23年には6Gベースで月産13・5万枚に達する見通し。すでにiPhoneの20年モデルにパネルを供給するのではと報じられているほか、23年以降には福州B15の量産立ち上げも準備している。   

​ チャイナスター(CSOT)やビジョノックスの能力規模も22年には急増するが、有能な技術者の確保が勝負を決めることになるだろう。