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テレビ、ノートPC、スマートフォン、タブレット、スマートウォッチ、さまざまなデバイスが発展する中で、我々の生活にはますます「ディスプレイ」が溢れてきた。世界経済の失速が懸念される中で、薄型・平坦な液晶全般を指すフラットパネルディスプレイ(FPD)の市場はどう変化していくのだろうか? 「印刷方式有機EL」「フレキシブル有機EL」など、最新技術の市場性はどのくらいあるのか?
ディスプレイ市場全体の話に戻ると、2018年から2022年は全体的に供給過剰の状態が続く見通しだ。特に2019年は中国のディスプレイメーカーが第8.5~第10.5世代の工場を次々と立ち上げ、パネルの価格も直接製造コスト以下に落ちており、非常に厳しい競合状態が続くだろう。


 世界経済の動向もあり、最終製品の開発・販売を行うセットメーカーは在庫を抑えている状態で、2019年後半は厳しい状況が続く。しかし2020年には、需要と生産力の成長率を比較すると、需要の成長率は7%、生産力も7%でバランスが取れ、競合関係は緩和する可能性も期待される。
ただし、一般のスマートフォンユーザーに対して、フレキシブル有機ELのメリットをうまく打ち出せていないことも採用が進まない1つの要因だ。フレキシブル有機ELの活用例として注目を浴びている「フォルダブル」(折れ曲がる)スマートフォンも、技術的な課題の多さから、現時点ではまだ成功とはいえない状況である。
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