Kyocera rk_191015_ky01京セラは「CEATEC(シーテック)2019」(2019年10月15~18日、千葉市・幕張メッセ)で、開発中の湾曲させることが可能なフレキシブル結晶シリコン太陽電池モジュールを参考出展した。軽量かつ曲げられるという特性により、一般的な太陽電池を設置できなかった場所への取り付けが可能になるという。

湾曲が可能な薄型の太陽電池としては、有機系の薄膜型や、アモルファスシリコンを採用した太陽電池がある。一方、京セラが開発を進めているのは、広く普及しているのと同じ結晶シリコンタイプでありながら、薄型かつ湾曲可能という太陽電池モジュールだ。一般的な結晶シリコンを採用することで、コストと効率の面で有利というメリットがあるという。



 開発している太陽電池は、厚みを同社の既存の太陽電池製品の10分の1以下となる11.5mm、1平方メートル当たりの重量を4分の1以下の2.5kg/m2とした。さらに太陽電池の表面を覆う素材を、一般に利用されるガラスではなく、樹脂製とすることで湾曲を可能にしている。発電効率は17.1%で、京セラが販売している太陽電池モジュールの発電効率(17.3%)とほぼ同等を維持。耐久性についても、JIS規格(JIS C 8918)に準拠する耐湿性を持つ(数値は全て開発中の試作品の参考値)。

 具体的な製品化などの時期は未定だが、京セラではこの開発中の太陽電池モジュールの用途として、耐荷重制限などによって設置ができなかった場所への導入などを見込むとしている。