Samsung QLED 20191230141232-1サムスン電子が来年初めに米ラスベガスで開催される消費者家電見本市CES2020で枠(ベゼル)がないテレビを公開する。固定型部品が必要ないよう液晶(LCD)パネルと本体を強力にくっ付けた形態だ。来年、サムスン電子のQLEDテレビラインナップにも含まれて販売される予定だ。

家電業界によると、サムスン電子映像ディスプレー(VD)事業部は、枠のないテレビをキム・ヒョンソク消費者家電部門長(社長)をはじめとする主要経営陣に見せた。2020年のサムスンテレビのラインナップのうち最高仕様の「Q9」シリーズ、マージンが多い65インチ以上の製品から順に枠なしテレビを生産する計画という。画面上段の枠にカメラを内蔵するスマートフォンと比べると、テレビは枠がないデザインを実現させるのが容易だ。

最近ゼロ(0)ベゼルを標ぼうするテレビが登場したが、枠が全くないテレビはサムスンが初めてとなる。中国シャオミが11月に出した4K画質の「Mi TV5」は「ベゼルレス(枠がない)デザイン」を強調したが、実際には製品上段と左右のベゼルが1.8ミリ、下段ベゼルは1.6センチだった。





サムスン電子は枠なしテレビと共に80インチ台の家庭用マイクロLEDテレビもCES2020で初めて公開する計画だ。マイクロLEDは壁に小型LEDを一つずつくっ付ける形式のディスプレー。パネルが必要なLCDテレビ、有機発光ダイオード(OLED) テレビとは異なる形態だ。サムスンVD事業部は今まで100インチ以上の超大型マイクロLEDテレビだけを販売してきたが、今後マイクロLED市場を拡大するために80インチ台まで量産製品を増やすとみられる。

サムスン電子はCESを主管する米国消費者技術協会(CTA)から8K認証を受けるため、これまで論議を呼んできた画質鮮明度(CM)値を50%以上に引き上げたテレビを来年のCESで公開する見通しだ。今年下半期に入ってLGエレクトロニクスは「サムスンの2019年型8KテレビのCM値は12-18%にすぎず、国際標準(50%以上)を満たしていない」と主張している。CTAも「8KディスプレーのCM値は最小50%以上でなければいけない」という立場を明らかにした。

CES2020でサムスン電子のキム・ヒョンソク消費者家電部門長は基調演説をする。1月6日午後6時30分(現地時間)、サムスン電子の生活家電未来ビジョンをテーマに演説する。半導体と部品事業を総括する金己男(キム・ギナム)副会長、モバイル事業を担当する高東真(コ・ドンジン)社長はCES期間中、ラスベガスで主に非公開形式のバイヤーミーティングに参加するという。

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