GAFA 06df9396708
今日、世界的なプラットホームを掌握する4つの巨大企業が注目されています。Google、Apple、Facebook、Amazonの頭文字から「GAFA」と呼ばれるこれら企業は、テクノロジーと社会の行く末に大きな影響力をもっています。ここでは、そんな彼らの今後の動きを予想・解説します。
Googleは、最新スマホのPixel 4や新型のGoogle Glassを投入したり、ウェブブラウザのChromeを展開したりと、活動の幅が広いです。だが、そんな彼らの狙いは実はシンプルで、「ネットの利用を増やすこと」に尽きます。情報を整理し、そこに広告を出すことがGoogleのビジネスの根幹なのです。さらに現在は、整理した情報を使いやすく提示するAndroidや、そのライセンス提供も大きなビジネスとなっています。彼らが送り出す機器・ソフト・サービスで、ネットをどう使わせたいかを考えれば、Googleが何を狙っているのかがわかりやすくなります。






Appleの戦略の基本は「付加価値のあるハードを売ること」です。MacBookにしろiPhoneにしろ、品質と使い勝手がトップクラスでファンが多い機器であることがブランドの担保となっています。今後は、発売した機械の連携を強め、1つを愛用したらほかのApple製品も欲しくなるように仕向けていくはず。おそらく今後もApple WatchやAirPodsに続く関連製品を増やすことになります。有力候補はARグラスですが、その登場は20年代の後半あたりになるでしょう。
Facebookは母体がSNSである以上、どうしても収益が広告頼りとなります。仮想通貨を発行しても自社だけで運営できないので、効果は限定的。そこでOculusのようなVRハードとコンテンツから、異なる形での収益を見込んでいますが、成長するには時間がかかります。しかし、仮想通貨やVR・ARが成功すれば生活のなかでFacebookの関与する割合が高まってきます。SNSユーザー以外にFacebook関連サービスを使わせれば、広告媒体としての価値はさらに上がるため、恐れず新事業を展開するはずです。
Amazonのビジネスは3本柱。「通販」とネットインフラの「AWS」、そして「ハード」です。なかでもスマートスピーカーのEchoシリーズは、未来の家電の軸になる技術として、積極的に展開していくでしょう。とはいえ、Amazonはハードで大きな利益を上げる必要がありません。「Amazonというサービスを使い続けてもらえば良い」と考えているので、通販を使い続けてもらうためハードは安価にし、維持するためのインフラ事業をさらに広げていくはずです。
Read full article